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ラーニングエクスペリエンスデザインとは!?研修効果を最大化するための理論をDXの人材育成への活用も併せて解説!

LXD記事サムネ

現在実施している、またはこれから実施する研修の内容や方法は、受講者のニーズや学習スタイルに合っていますか?研修の効果は、定量的にも定性的にも測定できていますでしょうか?

多くの企業では、研修は一方的な知識伝達やスキル習得にとどまっており、受講者の学びの体験や感情に配慮されていません。また、研修の成果や効果を評価する方法も不十分で、研修の改善や改革につながっていないのが実情です。

そこで、この記事では、ラーニングエクスペリエンスデザイン(LDX)という、研修効果を最大化するための理論を紹介します。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、研修の質と効果を高めるだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な人材育成にも欠かせない理論です。

ぜひ、この記事を参考にして、研修プログラムを検討する上での参考にしてください。

目次

ラーニングエクスペリエンスデザイン(LDX)とは

ラーニングエクスペリエンスデザイン(LDX)とはの見出し画像

ラーニングエクスペリエンスデザインの概要

ラーニングエクスペリエンスデザインとは、受講者の学びの体験や感情を重視し、研修の目的や内容、方法、評価を一貫して設計することです。

ラーニングエクスペリエンスデザインでは、受講者のニーズや学習スタイル、動機づけ、フィードバックなどを考慮し、研修の全体像を描き、研修の各要素を細かく設計し、実際に開発や提供を行います。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、UXデザイン(ユーザーエクスペリエンスデザイン)という、ユーザーの体験や感情を重視するデザイン手法に影響を受けています。

UXデザインは、Webサイトやアプリなどのデジタル製品の開発において、ユーザーの満足度や忠誠度を高めるために用いられます。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、UXデザインの考え方や手法を、学習や教育の分野に応用したものと言えます。

ラーニングエクスペリエンスデザインが注目されている背景

ラーニングエクスペリエンスデザインが注目されている背景には、以下のような要因があります。

社会やビジネスの変化に対応するための学習ニーズの高まり

社会やビジネスの環境は、デジタル化やグローバル化などの影響で、急速に変化しています。

この変化に対応するためには、従来の知識やスキルだけでなく、創造性や問題解決能力、コミュニケーション能力などのコンピテンシー(能力の組み合わせ)が求められます。

これらの学習ニーズに応えるためには、受講者の学びの体験や感情を重視し、学習効果を高める研修の設計が必要です。

[参考リンク-VUCAの時代とは?生き抜くための方法やアジャイルとの関連までわかりやすく解説!]

デジタル技術の発展による学習の多様化

デジタル技術の発展により、学習の方法や媒体も多様化しています。オンラインやモバイルでの学習、ゲームやVR(仮想現実)などの学習、SNSやコミュニティでの学習など、受講者の選択肢は広がっています。

これらの学習の多様化に対応するためには、受講者の学習スタイルや動機づけ、フィードバックなどを考慮し、最適な学習の組み合わせを提供する研修の設計が必要です。

学習の効果や成果の測定の重要性の認識の高まり

研修の効果や成果を測定することは、研修の改善や改革のために重要です。

しかし、多くの企業では、研修の効果や成果を測定する方法が不十分で、研修のROI(投資利益率)を算出できていません。

また、研修の効果や成果を測定するためには、研修の目的や内容、方法、評価を一貫して設計することが必要です。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、研修の効果や成果を測定するための基盤を構築することにもつながります。

[参考リンク-人材育成の効果を測るためのフィリップスのROIモデルとは!?市民開発との親和性についても解説します!]

ラーニングエクスペリエンスデザインのステップ

ラーニングエクスペリエンスデザインのステップの見出し画像

ラーニングエクスペリエンスデザインには、以下の6つのステップで構成されています。

Question-問いを立てる

ラーニングエクスペリエンスデザインの最初のステップは、問いを立てることです。

問いとは、研修の目的や目標、受講者のプロフィールやニーズ、研修のコンテキストや制約などを明確にするための質問をすることです。

問いを立てることで、研修の全体像を描くための情報を収集します。問いを立てる際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 問いは、具体的で明確にすること。曖昧な問いは、曖昧な答えを生みます。
  • 問いは、受講者の視点に立って考えること。受講者の学びの体験や感情を重視します。
  • 問いは、多角的に検討すること。研修の関係者やステークホルダーの意見やフィードバックを取り入れる必要があります。

Research-調査する

次のステップは、調査することで、調査とは、問いに対する答えを探すための活動です。

調査には、以下のような方法があります。

  • デスクリサーチ:既存の文献やデータを調べること。
  • フィールドリサーチ:現場で観察やインタビューを行うこと。
  • ユーザーリサーチ:受講者のニーズや学習スタイル、動機づけなどを調べること。

調査することで、研修の目的や目標、受講者のプロフィールやニーズ、研修のコンテキストや制約などを詳細に把握します。

調査する際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 調査は、問いに応じて適切な方法を選ぶこと。すべての方法を使う必要はありません。
  • 調査は、客観的で信頼性の高い情報を収集すること。自分の先入観や偏見に影響されないようにします。
  • 調査は、定量的なデータと定性的なデータのバランスをとること。数字だけでなく、感情やストーリーも重要です。

Design-設計する

調査の結果をもとに、研修の設計を行います。

設計とは、研修の目的や目標、内容や方法、評価やフィードバックなどを具体的に決めることです。

この設計というフェーズで上流の部分を決定することで、研修の構造や流れ、効果や成果を明確にします。

設計する際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 設計は、受講者の学びの体験や感情を重視すること。受講者が学習に興味や関心を持ち、楽しくやりがいを感じるようにします。
  • 設計は、受講者の学習スタイルや動機づけ、フィードバックを考慮すること。受講者が自分のペースや方法で学習できるようにします。
  • 設計は、研修の目的や目標、内容や方法、評価やフィードバックを一貫させること。研修の各要素が矛盾しないようにします。

Build-開発する

設計の次は、設計したした研修を実際に開発します。開発とは、研修の教材やツール、プラットフォームなどを作成・導入することです。

開発する際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 開発は、設計に忠実に行うこと。設計した研修の目的や目標、内容や方法、評価やフィードバックを変更しないようにします。
  • 開発は、受講者の利便性やEラーニングであればセキュリティーの安全性を確保すること。受講者が研修にアクセスしやすく、学習に集中できるようにします。
  • 開発は、デジタル技術を活用すること。オンラインやモバイル、ゲーミフィケーションやVRなどのデジタル技術を使って、学習の多様化や効果の向上を図ります。

Test-検証する

開発の次は、開発した研修を検証します。

検証とは、研修の品質や効果を確認することです。検証には、以下のような方法があります。

  • プロトタイピング:研修の一部や全体を試作し、受講者や関係者に試してもらうこと。
  • パイロットテスト:研修の一部や全体を実際に提供し、受講者や関係者からフィードバックを得ること。

検証することで、研修の問題点や改善点を発見し、修正や改良を行います。また、現場に浸透させていくフェーズで拘束時間や実業務に影響がないかを検証することも必要です。

検証する際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 検証は、研修の目的や目標、内容や方法、評価やフィードバックに沿って行うこと。研修の一貫性を保ちます。
  • 検証は、現場の実業務や、拘束時間も評価に考慮すること。導入の際の現場とのハレーションを防ぐことができます。
  • 検証は、調査と同じく、定量的なデータと定性的なデータのバランスをとることも重要です。

Launch-提供する

検証の次は、実際にこれまで開発や検証を行ってきた研修を実際に現場に提供していきます。

提供する際には、以下のようなポイントに注意します。

  • 提供は、提供する意義や目的を対象者に腹落ちさせること。受講者自身の腹落ちやマインドレディが研修の効果を最大化します。
  • 提供は、受講者の学習スタイルや環境を考慮すること。検証フェーズでの仮説を実証して、受講者が自分のペースや方法で学習できるようにします。

ラーニングエクスペリエンスデザインの型

ラーニングエクスペリエンスデザインの型の見出し画像

ラーニングエクスペリエンスデザインには、以下の2つの型があります。

それぞれの型で、研修の内容や方法、評価やフィードバックなどが異なります。

自社の研修の目的や目標、受講者のニーズに合わせて、最適な型を選びましょう。

反転学習

反転学習とは、研修の内容を事前にオンラインでインプットし、研修の時間は実践やディスカッションに充てるという考え方です。

反転学習では、インプットを隙間時間などを使って自分のペースで学習でき、研修の時間はより深く理解や応用を行うことができます。

反転学習は、以下のような場合に適しています。

  • 研修の内容が多くて時間が足りない場合
  • 研修の内容が難しくて事前にある程度の理解が必要な場合
  • 研修の内容が実践や協働につながる場合

ブレンディットラーニング

ブレンディットラーニングとは、研修の内容をオンラインとオフラインの両方で学習するという型です。

ブレンディットラーニングでは、受講者はオンラインで基礎的な知識やスキルを学び、オフラインで応用や発展的な知識やスキルを学びます。ブレンディットラーニングは、以下のような場合に適しています。

  • 研修の内容が多様でバランスが必要な場合
  • 研修の内容がオンラインとオフラインの両方で行った方が学びやすい・定着しやすい場合
  • 研修の内容がオンラインとオフラインの両方で補完し合う場合

[参考リンク-ブレンディットラーニングとは!?DX人材育成への活用やメリットについて解説!]

DX人材育成とラーニングエクスペリエンスデザイン

DX人材育成とラーニングエクスペリエンスデザインの見出し画像

ラーニングエクスペリエンスデザインは、研修の質と効果を高めるだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な人材育成にも欠かせない理論です。

この章では、DX人材育成とラーニングエクスペリエンスデザインについて解説していきます。

DX人材育成にラーニングエクスペリエンスが必要な理由

DX人材育成にラーニングエクスペリエンスが必要な理由は、以下のようなものがあります。

DXを体感することが重要なため

DXに関する学びは、スキルや概念を知ることも必要ですが、普段の業務もある中で、自身の働き方や、業務自体を変革しようとはなかなか思うのは難しいです。

そこで、ラーニングエクスペリエンスデザインの考えを元に、DXというものを実際に体感したり、自分の業務の効率化を経験することで、本当の意味でDXを自分ごと化することができるでしょう。

学習だけでなく、実際に変革を起こすことが重要なため

DX人材育成は、育成して終わり、ではありません。実際に獲得したスキルを活用したり、変革を起こすことが必要不可欠です。

その変革を起こす部分もラーニングエクスペリエンスデザインに含むことで、学んで終わりのDX研修でなく、学びを実践に活かす導線づくりをすることが重要なのです。

学習効果の見える化が重要なため

DX人材育成では、目的を持った育成をすることが重要です。それには、KPIやKGIといった教育のゴールを図る指標を作ることが必要であり、その概念がラーニングエクスペリエンスデザインには含まれています。

特に市民開発を目指すにはラーニングエクスペリエンスデザインが必要不可欠

市民開発とは、DXにおいて、一般の社員や市民が自らデジタル技術を使って、ビジネスや社会の課題を解決することです。

市民開発を目指すには、ラーニングエクスペリエンスデザインが必要不可欠です。

なぜなら、市民開発には、以下のようなポイントを押さえた学習が必要だからです。

インプットとアウトプットの組み合わせ

市民開発には、デジタル技術の基礎的な知識やスキルが必要です。

ラーニングエクスペリエンスデザインを活用することで、デジタル技術の基礎を事前にインプットし、その前提知識を発展させたり応用させたりする学習をワークショップなどで学ぶ、といった学習全体のデザインをすることができます。

イノベーションが必要

市民開発には、デジタル技術を活用した業務効率化や、新規事業といった創造性や発想力が求められます。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、受講者の学びの体験や感情を重視し、創造性や発想力を育むことができます。

市民開発を目指すラーニングエクスペリエンスで抑えるべき要諦とは

市民開発を目指すラーニングエクスペリエンスで抑えるべき要諦は、以下のようなものがあります。

主体性を持たせる

市民開発を目指すラーニングエクスペリエンスは、受講者の主体性を高めることが重要です。

たとえば、オープンバッジ制度や市民開発にまつわる認定制度を取り入れ、市民開発者としての役割を任命したり、自信が市民開発者であることを認識させ、目的を達成するために学ぶ環境を作ることができます。

[参考リンク-「腹落ち感」を形成するセンスメイキング理論とは!?組織でDXを推進していくための文化の醸成に活用しよう!]

コミュニケーションを促進させる

市民開発を目指すラーニングエクスペリエンスは、受講者の協働性やコミュニケーション能力を高めることが重要です。

たとえば、社内SNSなどを活用したコミュニティを運営することで、草の根活動である市民開発者がコミュニケーションしやすい場を作ることができます。

受講者は、他の受講者や関係者と共に成長し、助け合うことで、より深い学びや経験を得ることができます。

共通認識を持たせる

受講者に市民開発で目指すべき理想像に対して共通認識を持たせることが必要です。

会社が目指すべき方向に向かって市民開発者が一丸となって進むことのできるように道筋を立てることで、コミュニケーションや主体性がさらに高まります。

まとめ

この記事では、ラーニングエクスペリエンスデザインとは、研修効果を最大化するための理論であることを紹介しました。

ラーニングエクスペリエンスデザインでは、受講者の学びの体験や感情を重視し、研修の目的や内容、方法、評価を一貫して設計することが重要です。

ラーニングエクスペリエンスデザインは、DXに必要な人材育成にも欠かせない理論であり、特に市民開発を目指すには、ラーニングエクスペリエンスデザインが必要不可欠です。

ラーニングエクスペリエンスデザインを実践することで、あなたの研修はより効果的で魅力的なものになるでしょう。

下記のお役立ち資料では、ラーニングエクスペリエンスデザインを取り入れた市民開発の文化を作る上で必要な研修をまとめています。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

あなたのDX推進に幸あれ!

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